富士山静岡空港から約1時間30分で行くことができる福岡県。今回は福岡国際空港(株)の大川さんに、観光列車「ザ・レールキッチン・チクゴ」のおすすめを頂いたので、この列車を利用した、福岡・柳川1泊2日の大人旅をご紹介します。定番の福岡観光とはひと味違った旅で、福岡の新たな魅力を発見してくださいね。
※2023年の夏ダイヤ利用で想定しています。
※この記事の掲載内容は2023年3月現在の情報です。各施設の営業状況が変わっている可能性があります。最新の情報は、各施設にご確認ください。
福岡旅行をするなら、西鉄天神大牟田線を走る観光列車「ザ・レールキッチン・チクゴ」を使っていくのもおすすめ!地元の料理をふんだんに使った料理を、ゆっくり進む列車の中で楽しめます。まるでレストランのように大改造された列車の中央車両には大きな窯があり、できたての料理を楽しむことができます。
観光列車「ザ・レールキッチン・チクゴ」とは
西日本鉄道(西鉄)の福岡(天神)駅と筑後地方の柳川駅・大牟田駅を結ぶ、「ザ・レールキッチン・チクゴ」は、美しい景色を楽しみながら沿線の食材を使ったランチが味わえる、注目の観光列車。列車は毎週木、金、土、日、祝日に、アーリーランチとレイトランチの2便運行しています。
ザ・レールキッチン・チクゴ
場所 | 福岡県福岡市中央区天神2丁目11-2西鉄福岡天神駅1階 |
TEL | THE RAIL KITCHEN CHIKUGO予約センター 092-534-8952 平日 11:00~17:30 土日祝 11:00~15:00(年末年始休業) |
Web | https://www.railkitchen.jp/ |
1日目 静岡から福岡へ
【9:00】富士山静岡空港を出発【10:45】福岡空港に到着
富士山静岡空港から福岡空港へは約1時間30分で到着します。10時台のアーリーランチを楽しみたい方は、7時35分の便を利用しましょう。
↓ 福岡空港から地下鉄空港線で11分 天神駅下車
ファッションもカフェも!九州最大の地下街「天神地下街」
地下鉄空港線天神駅・七隈線天神南駅から直結の「天神地下街」は、全長約590mにわたる九州最大の地下街です。ファッション、雑貨、グルメ、スイーツなど約150ものテナントが並びます。19世紀のヨーロッパをイメージしたデザインも見どころで、ステンドグラスやからくり時計、意匠を凝らした装飾など、歩いてまわるだけでも楽しめますよ。カフェで休憩したり、お店を覗いたり、列車の出発まで思い思いの時間をお過ごしください。
天神地下街
場所 | 福岡市中央区天神二丁目地下1・2・3号 |
TEL | 092-711-1903 |
Web | https://www.tenchika.com/ |
↓ 徒歩1分
【13:00】西鉄福岡(天神)駅からザ・レールキッチン・チクゴに乗車
天神地下街の西9出口から徒歩1分の「西鉄福岡(天神)駅」へ向かい、いよいよザ・レールキッチン・チクゴに乗車します!
ザ・レールキッチン・チクゴの車両は、キッチンクロスをイメージした可愛い外装と、筑後にまつわるものを詰め込んだロゴも見どころ。ぜひ乗車前にじっくり見てみてくださいね。
【13:23〜13:40※】西鉄福岡(天神)駅を出発
※平日休日で発車時刻が異なります。
乗車して驚くのが、おしゃれな車内。内装には八女の竹を使用した竹編みの天井、城島瓦、大川の家具など、沿線の地域資源が使用されています。筑後の文化や暮らし、列車に込められた地域の人たちの思いが伝わってくるこだわりのインテリアです。
キッチン車両には日本初の「列車内窯」が!
日本初の「列車内釜」が設置された中央車両のキッチン。筑後地方の新鮮な食材を列車内で調理するので、できたての温かい料理が楽しめるんです。調理の様子も見学可能ですよ。どんな料理を味わえるのか、期待が高まりますね!
地元食材を贅沢に使ったランチを堪能
乗車するとすぐにウェルカムドリンクが提供されます。福岡県産のイチゴを使ったスパークリングワインや、紅茶スパークリングで出発の乾杯をしましょう。料理は世界を舞台に活躍し、現在福岡県内に店を構える3名のトップシェフが、コースメニューを分担して監修しています。3名のシェフの味が同時に味わえるのも、ザ・レールキッチン・チクゴの魅力です。
筑後の旬の食材を贅沢に使った前菜、魚料理、肉料理、デザートはまさに絶品!盛り付けもおしゃれで、旅の思い出に撮影したくなるはず。季節ごとにメニューが変わるので、何度乗っても新鮮な気持ちで楽しめるのが嬉しいですね。
ドリンクメニューも充実しており、ワインや、日本酒、芋焼酎、煎茶、紅茶、ジュースなど、地元の名産品が料理と合わせて堪能できます。思わず飲みすぎてしまうかも?
列車の旅も満喫
車窓に広がる筑後平野の田園風景も見どころのひとつ。豊かな食材を育んだ筑後の風景を眺めながらのランチ旅は、贅沢そのもの。列車に揺られ、日常から離れた時間を楽しみましょう。車内で配布される記念乗車券は車掌のハサミで自分で切ることもできるので、思い出にどうぞ♪
【15:42】城下町として栄えた水郷「柳川」に到着
西鉄(福岡)天神を出発して約2時間。ランチを楽しんだら、途中停車駅の西鉄柳川駅で下車します。
※西鉄柳川駅での下車を希望の場合は、乗車予約時にその旨をお伝え下さい。
柳川は、川下りやうなぎが楽しめる、福岡の人気観光スポットの一つです!川下りでは柳の並木を眺めながら、舟の上でゆったりと過ごすことができます。冬にはこたつ舟も出されますので、ぬくぬくと温まりながら地酒とともに景色を……たまりません!!
柳川城を中心に発展した、有明海をのぞむ自然豊かな城下町柳川は、城周辺に網目状につくられた掘割から水の都と呼ばれ、風情ある景観で人気の観光地になっています。
柳川で下車したら、まずは堀沿いを散策しながら街の景色を楽しみ、宿へと向かいましょう。
↓ タクシーで10分
【17:00】日本唯一の泊まれる国指定名勝「柳川藩主立花邸 御花」
「柳川藩主立花邸 御花」は、7000坪の国指定名勝立花氏庭園内にある、日本で唯一の宿泊できる国指定名勝です。敷地内には、明治に建てられた本館、柳川藩主立花家の縁の品が展示されている「立花家史料館」、絶景と名高い「松濤園」、立花家の迎賓館として建てられた「西洋館」などがあります。
16時以降は、宿泊者のみ滞在できるため、フリーラウンジなど文化財の中でゆったりくつろげます。時間に余裕があれば、宿周辺に出て夕暮れ時の景色を楽しむのもオススメですよ。
夕食は月替わりの会席料理を。有明海と筑後平野の豊かな食材を使用し、出汁と味付けにこだわった料理は一品一品が美しく、味だけでなく目でも楽しめます。
朝食はダイニングでいただく「御花朝食」のほか、舟の上で朝食が楽しめるプランもあり、柳川ならではの体験ができます。
柳川藩主立花邸 御花
場所 | 福岡県柳川市新外町1 |
TEL | 0944-73-2189 |
Web | https://ohana.co.jp/ |
2日目 柳川のまちを散策
朝食をとったら、御花本館内や松濤園を散歩。朝日を浴びる庭園は、昨晩とは違った絶景です。
【10:00】500年の歴史に触れられる「立花家史料館」を見学
豊臣秀吉に仕え筑後国柳川を治めていた立花宗茂は、関ヶ原の戦いの後に一度は城主の座を追われますが、徳川家に認められ再び柳川藩主としてこの地に戻ります。「立花家史料館」では、柳川の町と共に歴史を刻んできた立花家の、500年に渡る武具甲冑、茶道具、能道具、書画などの美術工芸品や、近代伯爵家資料を紹介。貴重な歴史史料とともに、柳川と立花家の歴史に触れられます。
宿泊時に貰えるチケットで見学できるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
立花家史料館
場所 | 福岡県柳川市新外町1(国指定名勝 立花氏庭園内) |
TEL | 0944-77-7888 |
Web | http://www.tachibana-museum.jp/ |
↓徒歩2分
【12:00】柳川名物うなぎのせいろ蒸し「うなぎの大東」
江戸時代からうなぎの産地として知られている柳川。約330年以上前に柳川で「せいろ蒸し」という調理法が生まれ、以来、うなぎのせいろ蒸しは柳川名物として愛されるようになりました。
「うなぎの大東」では、ふっくら焼き上げた蒲焼きを、旨味の詰まったタレをまぶしたご飯に乗せ、せいろで一緒に蒸しあげた、うなぎのせいろ蒸しが味わえます。有明海と筑後川が産んだ柳川の味を堪能しましょう!
うなぎの大東
場所 | 福岡県柳川市城隅町18−9 |
TEL | 0944-72-7900 |
Web | https://daitoenterprise.com/ |
↓送迎車10分
【13:00】柳川に来たら必ず体験したい「柳川の川下り」
柳川に来たら必ず体験したい名物「川下り」。うなぎの大東でお昼を食べたら「大東エンタープライズ」の送迎車で、川下りの乗船場へ。
船頭の歌を聞きながら、水郷柳川の歴史ある景色とゆったりと流れる時間を満喫してください。
コースは30分コースと60分コースがあり、12月〜2月にはこたつで暖をとりながら日本酒や甘酒が楽しめる「こたつ舟」も運行されますよ。雨の日もレインコートの無料貸出があるので安心です!
大東エンタープライズ
場所 | 福岡県柳川市城隅町18−9 |
TEL | 0944-72-7900 |
Web | https://daitoenterprise.com/ |
↓徒歩5分
【14:10】日本を代表する童謡詩人を知る「北原白秋生家・記念館」
川下りの舟を降りたら「この道」「あめふり」などで有名な童謡詩人、北原白秋の生家・記念館へ。柳川で少年時代から青年時代までを過ごした白秋の記念館では、作品と共に築150年の生家が見られます。
白秋の生涯や業績だけでなく、柳川の歴史や民俗資料も紹介。日本を代表する詩人北原白秋と柳川を知ることができるスポットとして、ぜひ足を運んでみてください。
北原白秋生家・記念館
場所 | 福岡県柳川市沖端町55-1 |
TEL | 0944-72-6773 |
Web | http://www.hakushu.or.jp/ |
↓徒歩4分
【15:00】地元産のフルーツを使ったスイーツが人気「ル・カフェ・パティスリーさくら」
築90年の古民家を改装した「ル・カフェ・パティスリーさくら」には、あまおういちごやいちじくなど、地元柳川のフルーツを使ったスイーツがたくさん。夏は特製フルーツシロップを使ったかき氷も登場するので要チェックです。
ル・カフェ・パティスリーさくら
場所 | 福岡県柳川市沖端町10 |
営業時間 | 11:00~18:00(L.O.17:30) |
定休日 | 月曜日・火曜日 ※変則的な休みあり。休業日は公式HP「お知らせ」をご確認下さい。 |
TEL | 0944-74-3980 |
Web | https://www.patisserie-sakura.com/ |
こちらもオススメ!柳川をモチーフにしたオリジナル雑貨が並ぶカフェ「ムトー商店」
「ムトー商店」は、柳川をモチーフにした手ぬぐいや文具など、ムトー商店オリジナルの雑貨を扱うカフェです。オーナーオススメのコーヒーを味わいながら、柳川ならではのお土産を探してみては?コーヒーはテイクアウトもOKです!
ムトー商店
場所 | 福岡県柳川市新町37 |
営業時間 | 10:00~19:00 |
定休日 | 不定休 |
連絡先 | mutoushouten2011@gmail.com |
Web | https://ameblo.jp/mutou-shouten |
かわいいレトロなアイスが人気「椛島氷菓」
レトロでカラフルな見た目が可愛い、アイスキャンデーやジェラートを販売している「椛島氷菓」。自家栽培した果物や食材を使った、安心でおいしいアイスキャンデーは、全国から注文がくるほどの人気です。アイスキャンデー片手に柳川の映える写真を撮ったり、街歩きのおやつにどうぞ!
椛島氷菓
場所 | 福岡県柳川市本城町53−2 |
営業時間 | 11:00~16:00 |
定休日 | 水曜日 |
電話 | 0944-74-5333 |
Web | http://kabajirushi.com/ |
↓タクシーで10分
【16:00】西鉄柳川駅から福岡へ出発
柳川に別れを告げ、福岡へと移動します。
↓ 西鉄天神大牟田線特急・西鉄福岡行で1時間
【17:00】西鉄福岡天神駅から福岡空港へ
↓ 西鉄福岡天神駅から徒歩6分 地下鉄空港線天神駅へ
↓ 地下鉄空港線天神駅から 福岡空港行で20分
【17:40】福岡空港の「博多もつ鍋おおやま」で福岡名物に舌鼓!
「博多もつ鍋おおやま」は福岡県内で売上NO.1のもつ鍋専門店です。一番人気は、数種類の味噌をブレンドした濃厚な味噌味。あっさり目がいいという方は、やさしい味わいの水炊き風もオススメです。静岡へ出発する前に、福岡名物を堪能しましょう。
博多もつ鍋おおやま 福岡空港
場所 | 福岡市博多区大字下臼井767-1 福岡空港国内線3F |
営業時間 | 10:00~21:45(L.O.21:00) ※ランチタイム10:00~15:00 |
定休日 | 無休 |
電話 | 092-622-5500 |
Web | https://www.motu-ooyama.com/shop/fukuokakukou/ |
空港内でお土産を
時間に余裕があれば福岡空港で福岡土産をチェック!空港内には県内の名店による直営店やお土産店が多数あります。
【19:30】福岡空港を出発【20:55】富士山静岡空港に到着
以上、観光列車「ザ・レールキッチン・チクゴ」で行く、1泊2日福岡大人旅をご紹介しました。この記事を参考に、いつもとはひと味ちがう、福岡の魅力をお楽しみいただければ幸いです。
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