你好(ニーハオ)! ジンです。
今まで台湾のおすすめ観光地やグルメを中心にご紹介してきましたが、今回はいよいよ富士山静岡空港から行く、台湾王道観光3泊4日モデルコースをお届けします。
僕は初めて台湾を旅行する方には、台北と新北(しんぺい)をおすすめします。九份、龍山寺(りゅうざんじ/ロンシャンスー)、台北101といった有名な観光名所が存在していて、多様な文化がミックスされた魅力的なエリアです。また、首都圏ということで日本語と英語が伝わりやすいので、安心して旅行を楽しむことができますよ。
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1日目 : 台湾到着
台湾桃園国際空港到着
台湾桃園国際空港は、世界各国とつながっている台湾のゲートウェイ空港。日本からの就航便が多いターミナル2では、グルメエリアも充実しています。
到着が夜の場合は、空港の飲食店が閉まっている可能性があるので、空港グルメは帰国前にお楽しみ下さい。夕食は事前に済ませるか、機内で食べることをお勧めします。
これまでのブログで台湾桃園国際空港の紹介や台北市内までの移動方法をご紹介しているので、こちらを参考にして下さい。
台北市内ホテルにチェックイン
以前のブログでご紹介した通り、空港から台北市内にはアクセス方法がいくつかありますが、僕が1番利用しているMRT(台北メトロ)だと、大体1時間で台北の中心地に到着します。
「シーザー パーク ホテル タイペイ」は、台北駅の6番出口に直結しており、市内全ての交通網の中心に位置するホテルで、アクセス抜群。 付近にはコンビニや地下のショッピングモールもあり、夜遅くても人通りが多いので安心です。
▶シーザー パーク ホテル タイペイ(台北凱撒大飯店)公式サイトはこちら
2日目 : 少し足を伸ばして非日常的な世界へ
[09:00]台湾式の定番の朝食「早餐(ツァオツァン)」を食べる
台湾では、朝食は外で食べるという文化があるので、台湾式の定番の朝食「早餐(ツァオツァン)」を出す店が、台北の街中に数多くあります。しかし、実は台湾のほとんどの朝食は味付けが濃いので、今回は僕が日本人の皆さんの口にも合う朝食を選びました。
①蛋餅(台湾風クレープ/ダンビン)
クレープ生地と卵を巻いたもので、中の具材はチーズ、ハム、ベーコン、ツナ、豚肉フレークなど様々。自分で具を追加リクエストすることもできるので、自分好みの蛋餅を作ってもらうことが出来ますよ。巻いたクレープは食べやすいように、一口サイズに切り分けて提供されます。
これは僕の一番好きな朝食で、学生時代は毎朝必ず食べていました。僕のイチオシはチーズ味。もちもちの食感がクセになります!また、150円くらいと安いのも嬉しいです。
②蘿蔔糕(大根餅/ローポーガオ)
香港や広東(カントン)の飲茶の代表的な点心ですが、台湾では朝食として食べられています。台湾の「在來米」の米粉と千切りにした大根を水と一緒に混ぜて蒸した後、表面を油で軽く焼いて食べます。口に入れると、外は「カリッ!」と、中は「もちっ」とやわらかい食感で大根のほのかな甘みが最高です。
③鹹豆漿(塩豆乳スープ/シェントウチャン)
豆乳を使ったさっぱりしたスープで、中にはお酢、ラー油、しょうゆ、小ネギ、小エビ、油條(台湾式揚げパン)が入っています。お店によりパクチーやザーサイ、菜脯(たくあん)など具が様々ですが、僕はこの少し薄味の料理には菜脯(たくあん)が合うと思うので、菜脯(たくあん)が入っていない場合は追加でリクエストします。
朝食を食べたら、台湾鉄道で1回乗り換えをしながら約80分かけて十分へ。平渓(へいけい/ピンシー)線の運行間隔は1時間に1本程度のため、タイミングによっては乗り換えに時間がかかる場合もあるので、時間には余裕を持って動いて下さい。
[11:30] 天燈(ランタン)上げで有名な十分(じゅうふん/シーフェン)到着
台北の東、新北市にある十分は、日本統治時代に炭鉱開発のために引かれた平溪線という路線上に広がる小さな町です。
線路ギリギリまで軒を連ねる飲食店や土産屋に入ったり、線路沿いでは天燈上げを体験したりと、ワクワクする人気観光スポット。魅力たっぷりなので、このエリアは一日かけてのんびり旅をする旅行者が多いです。昔ながらの台湾の町並みをお楽しみください。
[11:40]天燈上げ体験
天燈上げは有名ですが、皆さんは天燈上げの由来を知っていますか?昔、盗賊が現れた時に老人や女性、子供は山に隠れて、成人男性が村に残り盗賊がいなくなったら、天燈を上げて安心安全を伝えました。現在は「幸福祈願」の象徴 へと変化し、その風習が受け継がれています。
季節を問わず年中いつでも天燈上げができるので、皆さんも十分に行ったらぜひチャレンジしてみて下さい。自分の天燈が空に上っていく光景を見ると、ほかでは経験できないとても幻想的な雰囲気に包まれ、想像以上に楽しいです。
[12:00]十分老街で食べ歩き巡り
十分の街には、台湾ならではの食べ物を売っているお店があり、B級グルメを味わうことができます。お店のすぐ横を通りすぎる平渓線の電車や、 人々が天燈を上げている光景を見ながら食事をしたり、夜市のように食べ歩きをしながら観光するのも良いですよ。
迴車道快炒(フゥェイチェダオカイショウ)は人気店で、看板メニューは炒箭竹筍(根曲がり竹の醤油煮込み/ホンシャオジィェンヂュスン)や白斬雞(蒸し鶏の冷菜/バイザンジー)です。量が多いので、シェアして食べてみて下さいね。
[15:05] 九份(きゅうふん/ジォウフェン)で商店街、台湾茶芸館巡り
九份はかつて金の採掘により栄えた、山間にある小さな街。昔ながらの商店街や建物、風情ある石段など、ジブリの「千と千尋の神隠し」に登場する街のような雰囲気があって、別世界に入り込んだような気分になります。
商店街である基山街(きさんかい)の両脇には雑貨、グルメ、台湾茶など古い店が密集しています。徒歩10分程度の距離ですが、じっくり周るだけでも、数時間遊べるほどお店が充実していますよ。
九份には名物スイーツ、サツマイモとタロイモで作った芋圓(芋ダンゴ)があり、甘みと香りが優しく、歯ごたえがあるもちもちの食感で、幅広い年代に人気です。ぜひ食べてみてください。
[17:30] 阿妹茶楼(アーメイチャーロウ)で夕食
阿妹茶楼(アーメイチャーロウ)は、現地で「千と千尋の神隠し」の湯婆婆の屋敷に似ていると噂の人気のお店です。
茶楼の階段を上っていくと、左側が茶芸館、中2階のような右側がレストランとなっていますので、ここで夕食を食べてみてはいかがでしょうか。右側のレストランは洋風の建物で、台湾料理やお酒などを楽しみながら綺麗な夜景も見られますよ。
[21:30]ホテル到着
帰りは、九份から965番バスに乗り、瑞芳(ずいほう/ルイファン)駅で1度乗り換えてホテルに戻ります。ホテル到着まで約1時間半以上かかりますので、時間に余裕を持ってお帰り下さい。
3日目 : 台湾市内観光
[09:30]台湾一の高層ビル、台北101
台湾の代表的なランドマーク「台北101ビル」は、約509メートルの高さを誇る、台湾一の高層ビルです。台北101展望台からは、素晴らしい景色を眺められます。そこにはカフェもあるので、ぜひドリンクを片手に台北の景色を堪能して下さいね。
地下1階から6階はショッピングモールになっており、短期滞在の観光客は条件が揃うと免税還付手続きが出来るので、買い物も楽しみたい方はパスポートをご持参下さい。
[11:30]小籠包名店.鼎泰豊(ディンタイフォン)101店でランチ
台湾グルメと言えば小籠包。小籠包は最初は何もつけず、そのまま食べるのがおすすめ。モチモチの薄皮を一口噛むと、熱々のスープが溢れ出し、とっても贅沢な味を楽しむことができます。そして醤油と黒酢に生姜を加えたタレにつけると、ジューシーなお肉と酸味があるタレが絶妙にマッチして口のなかに広がります。アツアツなので、食べる時は気をつけてくださいね。
小籠包以外で、僕が好きな料理は「蝦仁蛋炒飯(海老チャーハン)」です。炊き立ての白米を強火で炒めて、ご飯のパラパラ感と繊細な塩味が最高です。
それ以外にも、焼売、肉まん、蒸し餃子の点心類、牛肉麺、スープなど種類豊富なメニューがありますよ。
[13:30]台湾最古の寺院「龍山寺」
恋愛や商売、安産など様々なご利益がある台北最強のパワースポットといわれていて、数百年前から多くの人達が参拝し続けている台湾最古の寺院「龍山寺」。地元の人はもちろん、海外からの観光客にも愛される美しい寺院です。
賽銭箱に浄財を入れるのは日本と同じですが、お菓子や花なども販売されているので、その場で購入してお供をすることもできます。
台湾式の詳しい参拝の仕方を知りたい方は、龍門の左側に日本語で参拝の順序やおみくじの引き方などが書かれている「参拝ガイド」があるので、参考にしてみて下さいね!
[15:30]台北一の問屋街 迪化街(ディーホアジエ)
台北の問屋街・迪化街(ディーホアジエ)は、茶葉・乾物・漢方の問屋に加え、雑貨店やお土産店も多くある観光客にも人気のスポットです。レトロな雰囲気と築100年以上もの古い建物が建ち並んでおり、歩きながらその景観を楽しめます。
おすすめ立ち寄りスポット 台北霞海城隍廟(かかいじょうこうびょう)
迪化街の真ん中に人々の生死や地域の安泰を司る城隍(じょうこう)を祀る廟があります。城隍は都市の守り神であると同時に、悪人を裁く裁判長のような神様です。そして交通安全や仕事運にもご利益があると言われています。
その他に絶大な人気を誇る恋愛の神様「月下老人(げっかろうじん)」が祀られていて、地元の人に限らず、海外からも良縁を求めて参拝する人達でいつも賑わっています。
[17:00]寧夏夜市(ねいかよいち/ニンシャーイエスー)で夕食
寧夏夜市は規模は小さめですが、中には50年以上も営業する老舗屋台もあり、なんだか遠い昔にタイムスリップした気分になるので、行く価値があります。北側エリアには屋台フード、南側エリアには飲食店、雑貨商店やアーケードが並んでいますが、グルメ屋台が中心なので食いしん坊の僕にはぴったりの夜市です。
夜市と言えば安くて美味しいB級グルメ。これから夜市に行く時にいつも食べるグルメをご紹介します!
蚵仔煎(牡蠣オムレツ/オアチェン)
台湾グルメの代表の一つ、鉄板の上で炒めた小ぶりの牡蠣と野菜を、たまごでオムレツ状に仕上げた料理で、上には少ししょっぱめのタレがかかっています。焼きたてあつあつのふんわりたまごを一口ほおばると、中から牡蠣のうまみが爆発しますよ!
イカ焼き
新鮮なイカを焼いて、台湾の辛味、日本の照り焼き味、わさび味など9種類の味から選んで食べることができます。日本には、これほど種類はないと思うので、ぜひ食べてみて下さいね。
タロイモ団子
タロイモの団子を油で揚げたシンプルなおやつですが、寧夏夜市では並ばないと食べれない程、人気な屋台。メニューはシンプルな「香酥芋丸(オリジナル)」と中に鹹蛋黃(塩漬け卵黄/シエン)と肉鬆(豚肉でんぶ/ローソン)を一緒に入れた「蛋黃芋餅(タンファンユービン)」の2種類です。
蛋黃芋餅は、タロイモのほんのりとした甘さと黄身と肉鬆のしょっぱい味が絶妙で、僕は必ず2個以上食べてしまいます。
4日目:帰国
桃園国際空港へ移動
ホテルをチェックアウトしたら、ホテルに直結している台北駅からMRTに乗って1時間程で空港へ。
桃園国際空港到着
空港に着いたら先にチェックインを済ませましょう。空港での人気おみやげBest3や僕が食べる空港グルメは、こちらの記事でご紹介しています。
ぜひ旅の最後にお土産を買ったり、本場台湾の味を楽しんで下さいね。復路便は約3時間で富士山静岡空港に到着します。
僕が作った台北王道観光モデルコースはいかがでしたでしょうか。美味しい料理、美しい景色、魅力がたっぷり詰まった台湾4日間の旅。ぜひ、このコースを参考に僕の地元台湾を一度訪れてみてくださいね。
※2023年8月現在、静岡ー台湾便は運休しています。再開次第お知らせいたします。