【富士山静岡空港発】MRT淡水信義線で楽しむ3泊4日 台湾歴史の旅

こんにちは。富士山静岡空港周辺に住む友人に声をかけてもらい、「ふじそらトラベル」にて執筆をさせていただく、日本人ブロガーの「おふぃすかぶ」と申します。

私はコロナ前は仕事やプライベートで年に数回台北に行っており、その都度テーマを決めて、色々と詰め込みすぎないプランを立てて、台湾旅行を楽しんできました。

今回は、富士山静岡空港発着で可能な、「台湾の歴史と文化に触れる旅」のプランをご紹介します。台湾の旅をより便利に、かつ充実させるコツについても触れていますので、ぜひ最後までお付き合い下さい。

もくじ

はじめに 〜旅程の組み方〜

コロナ前の富士山静岡空港の台湾便は以下の通りでした。

週2(火曜日・金曜日運航)
富士山静岡空港(19:15)→桃園国際空港(21:40)
桃園国際空港(14:15)→富士山静岡空港(18:15)

※2020年の夏ダイヤ時の情報です。今後のダイヤは最新情報をお待ちください。

この時間から割り出し、富士山静岡空港出発の台湾旅行プランはこの2つ。

①4泊5日 金曜日出発→火曜日帰国プラン 〜土日を利用して長く滞在したい方向け〜

メリットは、②のプランよりも1日長く滞在できる分、台湾を多く観光できること。ただし、この場合は土日をはさむため、台北市内は当然混みます。

②3泊4日 火曜日出発→金曜日帰国プラン 〜平日休みが取れて、しっかり観光したい方向け〜

メリットは、平日は観光客が少なく、ゆっくり回ることができる為、初心者の方でも安心して回ることができること。

今回は「②3泊4日 火曜日出発→金曜日帰国プラン」で旅程を組むことにしました。

今回の旅行プランの主なイメージと旅のポイント

非常に新しくお洒落な高層ビルやお店が建ち並ぶ中、その合間にかなり年季の入った、雰囲気のある建物が所々に点在している、そんな昔と今が混在して一体化している町並みを見て歩くのも楽しみの一つ。

私が何度も台北を訪れて感じた一番の魅力は、実は「単純な街歩き」にあると思います。長い歴史の中で建てられた、趣のあるかつ雑多な建築物と近代的な建物が普通に共存する街並みを、目的もなく歩き回る。歩き疲れたら、街中のお店にブラリと入り、少し休憩する。日本からも近く、親しみやすい国だからこそ、こうした楽しみをより多くの方にしていただきたいです。

とは言え、何より台湾は、基本的には日本より暑く(例えば6月前半でも35度を超える日もある)、また湿度も高く、時折激しい雨に見舞われます。

そこで、今回は限られた日数の中でも、台湾の親しみやすい空気に触れた、台湾の中心となる「台北駅(台北車站:R10)」を起点にした、2日間のモデルコースをご提案します。

旅のポイント

先に、ホテル等で手に入る路線図を手に入れておきましょう。今回ご紹介するのは、MRT(台湾の地下鉄)淡水信義線を使った観光プランです。

1日目:初日の夜は、空港最寄りのホテルで一泊がおすすめ

台湾便の時間が大幅に変わらなければ、桃園国際空港に到着するのは夜です。

(早く台北市内へ向かう為にも、予め出発前にホームページ上から入境手続きを済ませておきましょう。)

まず向かうのは「台北駅(台北車站:R10)」。個人旅行の場合の交通手段は、主に「空港MRT」か「空港リムジンバス」の2つです。

台北市内の大通りは、基本的には夜も安心して一人で歩けます。路地裏は注意が必要ですのでお気をつけ下さい。

そこで、初日は空港の隣駅、もしくは空港のターミナルから直行のリムジンバスで向かえるホテルに一泊してしまいましょう。

おすすめは、台北ノボテル桃園国際空港ホテル

空港からアクセスしやすく、各航空会社のCAさんや台湾の修学旅行生などの利用も多いホテルです。

異国での初日の夜。疲れた身体を休めるのに十分に快適なお部屋と、バーやスパなども完備。更にホテル内レストランは24時間営業ですので、もし日本出発前に夕食を済ませていなければ、ここで軽い夜食とお酒、というのもありではないでしょうか。

なお、ホテル自体は日本出発前に予め予約しておくことをオススメします。

台北ノボテル桃園国際空港ホテル(日本語サイト)▶

アクセス

空港から出ている(台北駅へ向かう際にも利用する)MRTの隣駅「機場旅館駅(A14a)」から徒歩1分。または、空港〜ホテル間の無料の送迎シャトルバス乗車。

2日目:台湾最大規模の「国立故宮博物院」と夜市を楽しむ

ホテルチェックアウト後、昼頃に「台北駅(台北車站:R10)」に着くようなイメージで向かいます。滞在時間も限られていますし、すぐにでも市内観光をしたいところですが、まずは「ホテルへのチェックイン」がオススメです。

まずは2日目に宿泊するホテルにチェックイン

「台北駅(台北車站:R10)」は非常に広い為、初めてだと駅内で道に迷うかもしれません。

理由は2つ。

  • スーツケースなど大きな荷物を持ったまま、台北市内を移動するのは大変。
  • 今回の移動の起点となる「台北駅(台北車站:R10)」は、日本で言えば東京駅並(それ以上かも)に複雑で入り組んでいて、コインロッカーなどが探しにくい。

そこで、時間は惜しいですが、まずは先にホテルにチェックインして荷物を預けて、身軽に動きましょう。

私の提案する宿泊エリアは、「台北駅(台北車站:R10)」周辺。もしくは、「北投駅(R22)」から乗り換えた隣駅「新北投駅(R22A)」周辺です。

「北投」といえば、台湾をご存知の方であれば有名な温泉街。温泉好きな方はこの辺を基点に今回の台北旅行を計画するのも手だと思います。ただ時間に余裕を持ったプランニングが必要です。

台湾歴史の旅で外せない「国立故宮博物院」

さて、台北2日目。今日は、昼過ぎにホテルに一旦チェックインしてからとなりますので、見応えも十分な場所に行きましょう。

「国立故宮博物院」と、そこから徒歩で行ける「順益台湾原住民博物館」

この2つの博物館は、国立故宮博物院は台北観光のおなじみの場所。中国の美術品と人工品の世界最大規模のコレクションを所蔵する博物館です。じっくり見て回ろうと思ったら、半日は必要です。

館内の主な説明は英語、中国語、日本語表記がされていますのでご安心を。

国立故宮博物院▶(9:00~17:00 月曜日定休)

もうひとつの、順益台湾原住民博物館は、意外とご存知ない方も多いのではないでしょうか?

建物自体は小さいですが、台湾の原住民の文化や、台湾の成り立ちなどを知ることが出来る博物館。館内のミュージアムショップでは、原住民の現代作家による作品も販売していて、台湾を満喫できます。

順益台湾原住民博物館▶(9:00~17:00 月曜日定休)

どちらも日本語のガイドもありますので、じっくり半日見て回りましょう(ただし、17時までなので注意が必要です)。

最寄り駅は「士林駅(R16)」、ここからバスで向かいます。

最大の夜市の一つである「士林夜市」をブラブラと

帰りは隣駅の「剣潭駅(R15)」で降りて、台北の中でも大きな夜市である士林夜市に立ち寄り、台湾料理やお土産探しを楽しむのも手ですね。夜市は最も混む時間帯が18時~20時頃ですので、もし夕食をここで・・と考えているのであれば、少し早めの17時頃を狙って行くと良いと思います。

3日目:台湾の歴史や民俗学、文化に触れる

旅の目的は様々ですが、今回は敢えて「歴史や文化に触れる」少し知的な旅を提案させて頂いています。

前半でも触れましたが、街をフラフラと歩きながら、台湾(台北)の今と昔の混在した空気を感じつつ、こうした「近いけれども実はあまり知らないことの多い」台湾の歴史と、その中で更に意識されることのない、台湾の原住民についても知識を深めることで、今回のプランがさらに楽しめます。

おすすめは「国立台湾博物館」と「国立台湾博物館 古生物館」

まずは「国立台湾博物館」を始めとした二二八和平公園内近くの博物館。最寄り駅は「台大医院駅(R09)」。4号出口より徒歩5分です。

台湾で最も歴史ある「国立台湾博物館」

「国立台湾博物館」は、台湾の歴史から民俗学まで、あらゆるものが詰まった非常に濃い博物館。1908年に設置された、台湾で最も歴史のある博物館で、建物自体も非常に興味深いです。

国立台湾博物館▶(9:30~17:00 月曜日定休)

 銀行の歴史と恐竜を学ぶ国立台湾博物館 古生物館」

「国立台湾博物館 古生物館」は、道路を挟んだ向かいにある、勧業銀行跡地を流用した博物館。実物大の恐竜の骨格標本だけでなく、銀行跡地ということもあって、銀行だった当時の歴史も知ることが出来る、結構レアな場所です。

国立台湾博物館 古生物館(勧業銀行旧廈)▶(9:30~17:00 月曜日定休)

台北の有名店「金峰魯肉飯(ジンフォンルーロウハンで魯肉飯などを食べつつ、「台北植物園」でのんびりと。

折角なので、台湾に行ったのであれば、魯肉飯(ルーローハン)を食べていきましょう。

「中正紀念堂駅(R08)」2番出口を出たらすぐのところに、「金峰魯肉飯(ジンフォンルーロウハン)」があります。

このお店は、台湾で非常に人気の女優さんなど多くの有名人もお忍びで訪れる有名店。時間帯によっては結構並んでいますが、回転が速いので比較的すぐに入れると思います。

金峰魯肉飯(11:00~1:00)

余談

NHK BSプレミアム「世界入りにくい居酒屋」の2015年10月放送でも紹介され、日本でも有名になった台北の「阿才的店」は、数年前に建物の老朽化から取り壊しになり、閉店となってしまいました。その後、場所を変え再オープン(但し店内は以前とは違って、かなり綺麗で新しい雰囲気)しています。ただ、こうしたお店も意外と駅から離れていることも多いので、気軽に立ち寄る、というのも意外と大変だったりします。

さて、お腹も満たされたら、折角なので近くで植物でも見ながらのんびりしましょう。

ここから歩いて行くと、「台北植物園」があります。私は、台北散策を数日して、何となくパワーダウンした時には、ここを訪れるようにしています。

普通の植物園と言われてしまえばその通りなのですが、この植物園だけでなく、ここまでの道のりを、周りの建物を眺めながらのんびり歩いていると、何となく気持ちが休まるので、お勧めします。

台北植物園▶(7:00~19:00)

本当はこの途中にある「国立歴史博物館」もオススメしたかったのですが、2023年12月までリフォーム工事のため、臨時休業となっています。

国立歴史博物館▶(リフォーム工事のため臨時休業)※日本語ページあり

この植物園に向かう途中にある「二二八国家記念館」も訪れてみてください。コロニアル形式の中央階段のある、当時から残る建築です。

二二八国家記念館▶(10:00~17:00 月曜日定休)

4日目:最終日の過ごし方

さて、最終日。空港への移動は、初日と同様「台北駅(台北車站:R10)」から「空港MRT」か「空港リムジンバス」を利用します。それぞれ、所要時間は40分前後ですが、空港リムジンバスは、道路の混雑具合によって、もう少し時間がかかる場合もあります。

桃園国際空港のラウンジ利用もおすすめ

私が海外に行く際の隠れた一つの楽しみが、帰国前の「空港のラウンジサービスの利用」です。空港に凄く豪華なラウンジが用意されていて、スパからアルコール、美味しい食事まで頂けてのんびり出来るというのは、帰国までの数時間、その旅を振り返りながら過ごすのに贅沢な時間です。

台北も桃園国際空港は非常に中が広く、普通に食事やお茶が出来るところもありますが(フードコートなどもあります)、ラウンジも「有料で旅先ならではの贅沢な時間を過ごす」という選択肢として是非考えてみて欲しいな、と思います。

まとめ

今回は毎年数回台北を訪れる私自身の視点から、富士山静岡空港を利用した台北旅行の一つのプランを提案させていただきました。

もちろん今回ご紹介した場所は、ツアー旅行でも入ってくる場所ではありますので、それ程新鮮味はないかもしれません。ただ、やはりある程度スケジュールが決まっているツアーで、何も考えなくても訪れることが出来る「点」で辿る旅行とは違った、自分なりの「線」を引いて結んでいく旅というのは、それはそれで違った魅力があると思っています。

読まれている貴方なりの点を幾つも加えて、オリジナルの旅を作り上げていただけたら嬉しいです。

今回のプランではそこまで移動はしませんが、もしご自身のプランで地下鉄を多用するようであれば、24時間~72時間の乗り放題のパスを購入するのも手です。駅で購入できますし、日本と同様に改札はタッチで通過できます。

今回は字数の関係から、敢えて細かい部分には触れませんでした。ただ、例えば「台湾の旅行者用のSIMカードを契約して、スマートフォンの台湾のタクシー配車アプリを使う」ことも、「クレジットカードではなく、現地での細かい支出用には銀行の発行するVISA/Masterのデビットカードを利用する」こともできるんです。ちょっとした旅をより便利に、かつ充実させるコツなどもありますので、そちらも合わせて取り入れて頂けると良いと思います。

交通情報については、過去のふじそらトラベル内のブログで、触れていますので、そちらをご覧いただけますと幸いです。

ブログはこちら▶

まだまだ台湾に限らず、海外旅行が難しい日々が続きますが、久しぶりの海外旅行として、私も好きな台北の旅を、貴方にも楽しんでいただけたら、と思っています。

※2023年8月現在、静岡ー台湾便は運休しています。再開次第お知らせいたします。

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この記事を書いた人

ようやく台湾への渡航も解禁されましたね。また以前のように仕事に、息抜きに、台湾に気軽に行ける日が来ると思うと嬉しいです。ただ、その際には出来れば富士山静岡空港から。台北だけでなく韓国や中国も訪れたいですね。

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