你好(ニーハオ)!ジンです。
新型コロナウイルスが世界的に流行してから、自由に海外旅行ができない状況が続いていたので、台湾では国内で密を避けながら旅行を楽しむ人が増えました。自然が豊かな場所で、マスクを外して新鮮な空気を吸い、自然の美しさを感じることが新しい旅のコンセプトになっているようです。
今回は僕が「今」台湾で人気を集めているおすすめ観光地を5箇所、ご紹介します。僕も全て行ったことがありますが、日本人の皆さんもきっと気に入るスポットだと思うので、ぜひ足を運んでみて下さい。
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レンタカーを借りて長距離運転をしたり、団体のツアーに参加をすることを好まない方は、台湾の主要観光地を結ぶ周遊バス「台湾トリップ(台湾好行)」がありますよ。台湾鉄道や高速鉄道などの多くの駅にバス停があり、駅から簡単に乗る事ができます。ぜひ、ご利用くださいね!
① 自然の力強さを感じられる 新北 野柳地質公園(イエリォウジオパーク)&女王頭(クイーンズヘッド)
新北市の北側「北海岸」と呼ばれるエリアにある野柳(やりゅう)地質公園は、1千万年に及ぶ地殻運動、海蝕や風蝕などの影響を受けて形成された奇岩が岬一面に広がる公園。その独特の景観が旅行客に人気で、カメの形やキノコの形をした岩など様々な奇岩があります。
野柳地質公園を代表する「女王頭(クイーンズヘッド)」は、キノコの形をした岩の上部分が断裂して、その姿が英国のエリザベス女王の頭部に似ていたことから名付けられ、平日でも撮影待ちの列ができるほど有名です。その首の部分は海水と海風に浸食、風化により年々細くなっており、あと数年で折れてしまうとも言われていますので、気になった方はぜひ早く訪れてみて下さいね。
台北から野柳地質公園へのアクセス
パターン①
台北バスターミナルバス(台北駅徒歩2分)から国光(こくこう)バス1815号線「金山(きんさん/ジンシャン)行き」乗車→「野柳」下車後徒歩10分→野柳地質公園
所要時間:約1時間25分。
パターン②
台北駅から台湾鉄道乗車→「基隆駅(きーろん/ジーロン)」下車→金山行きの基隆バス790号線に乗り換え→「野柳地質公園バス停」下車。
所要時間:約1時間50分
パターン③
台北駅から台北MRT乗車→台北MRT「淡水(たんすいえき/タンシュイ)駅」下車→台湾トリップ(台湾好行)716皇冠北海岸線シャトルバス乗り換え→「野柳地質公園(野柳海洋世界)バス停 」下車。
所要時間:約1時間30分。
② 神々しい御来光が有名 嘉義 阿里山(アリサン/アーリーシャン)
南台湾の嘉義県に位置する阿里山は、18の高山から構成されたエリアのことで山の名前ではありません。山頂近くの阿里山駅周辺には樹齢1,000年を超えるヒノキ群が神秘的な光景を織りなしています。
1986年に大井川鐵道と姉妹提携を結んだ阿里山森林鐵路は、世界三大登山鉄道の一つと言われています。良質な台湾ヒノキを運ぶため、日本統治時代に敷設された森林鉄道です。この森林鉄道に乗ると大自然の中を進んでいく感じが気持ち良いですし、美味しい空気を吸いながら景色を楽しめるので、観光客に人気となりました。
「日の出、雲海、森林、夕霞、鉄道」が阿里山の五つの絶景と言われていますが、特に祝山(しゅくさんえき/ヂュシャン)駅から見える美しい御来光と雲海がとても人気で、阿里山旅行の定番中の定番です。
僕も昔に阿里山で御来光を見ましたが、その景色は本当に美しくて息をのみました。 太陽の光で体が温かくなる感覚が気持ちよく、本当に最高の一瞬でした。
現在は、台風の影響で復旧中の為、途中からバスに乗り換えが必要ですが、御来光を見にいくのであれば、ぜひ森林鉄道に乗ってみて下さい。
お茶も有名な阿里山。冬は気温が1-2度くらいまで下がり、夏でも朝晩肌寒い気温なので茶葉にとっては厳しい環境ですが、そのおかげでしっかり旨味と栄養分が詰まった茶葉に育ちます。品種は中国から持ち帰った青心(せいしん/チン シン)烏龍茶と台湾独自の品種金萓(きんせん/ジンシュアン)烏龍茶があります。
青心烏龍茶は一般的に「阿里山茶」と呼ばれ、渋みや雑味は少なく、爽やかな香りとほのかな甘い後味が特徴です。金萱烏龍茶は一般的に「阿里山 金萱烏龍茶」と呼ばれ、ミルクの香りと優しい甘みがあるので、奶香(ナイシャン)烏龍茶の別名も付けられています。※奶香=ミルクの香りの意味。
春と冬の阿里山茶が特におすすめ。冬の間、お茶の樹は凍らないようにたっぷり栄養を蓄えて休眠するので、冬のお茶は甘くて喉がよく潤います。また、春の太陽の下で育った茶葉は香り高く、やさしい味わいを楽しめるので、春のお茶もぜひお試し下さい!
阿里山中腹の奮起湖(ふんきこ/フェンチーフー)駅名物「奮起湖弁当」。元々は奮起湖近辺の店舗が乗務員の為に作った弁当ですが、弁当を買い求める観光客が増えていき、今では奮起湖弁当が名物として有名になりました。
僕は奮起湖の老舗「奮起湖大飯店」の弁当が大好きです。店内で食べる場合、当時を再現したアルミ製の弁当箱に入った弁当を味わうことができますよ(1個約760円)。
蓋を開けると、醬油のたれの香りが「フワッ」と広がり、大きな肉を見ると食欲が湧きます。しっかり締まった肉から噛むほど旨味が溢れる、台湾の本格的な醤油の優しい味付けでお米とよく合って、何個も食べられる飽きない味です。
台北から阿里山へのアクセス
パターン①
高速鉄道台北駅乗車→嘉義駅に下車、2番出口を出て、4番線「阿里山」行きの「台湾トリップ(台湾好行)」の「阿里山ラインA」バスに乗り換え→阿里山到着。
所要時間:約4時間。
※バスは行きの9:30、10:10と帰りの11:00、13:10 1日4便だけなので、行く時にはご注意ください。
パターン②
台湾鉄道台北駅乗車→嘉義駅下車→嘉義駅(前駅口)のバス乗り場「阿里山ラインB線7322号」乗り換え→阿里山到着。
所要時間:約5時間30分。
※バスは、行き始発6:05~終発14:10、戻り始発9:10~終発17:10、1日8本あります。
パターン③
台湾鉄道台北駅乗車→嘉義駅下車で近く阿里山森林鉄道に乗り換え→奮起湖駅到着後阿里山へのバスに乗車→阿里山到着
所要時間:約6時間。
※奮起湖→阿里山へのバスは、台湾好行バス阿里山ラインの一部が奮起湖で停車します。
乗車時間はA線(奮起湖経由)‐11:30、14:00、B線(奮起湖経由)‐12:50
③台湾で最大の最も美しい湖 南投 日月潭(にちげつたん/リーユエタン)
台湾本島の中央に位置する国内最大の天然内陸淡水湖。昔、太陽と月がこの湖に落ちたという伝説があり「太陽」・「月」・「深い湖」を意味する日月潭(にちげつたん)と名付けられました。不思議なことに、この湖は三日月の形をしています。海抜は760メートル、四方を緑の山々に囲まれて、陽射しの具合で、湖が翡翠色や紺色や水色に見えることもあります。
日月潭を訪れたら、まるで絵に描いたような美しい山々の景色を見ながら、遊覧船に乗ったり、歩道を散策したり、他にもサイクリングや生態観察が出来ます。湖では様々な美味しい水産物が多く獲れますので、ここで日月潭の魚グルメをご紹介をします。
台湾の元大統領(総統)の蒋介石(しょう かいせき/チャン・チェシー)が、日月潭の特産、曲腰魚(カワヒラ)が好きなので、この魚は「総統魚(そうとうぎょ)」と名付けられました。
日月潭は原住民部落のレストランが多く、総統魚を使った煮魚をほとんどのお店で食べられますよ。僕も食べてみたところ、骨が多めですが、肉質が柔らかく、味がさっぱりしていて、コラーゲンたっぷりのおいしい魚でした。醤油ベースの味付けが優しくて、ご飯にもよく合うのでぜひ皆さんも食べてみてくださいね。
台北から日月潭へのアクセス
パターン①
台北のバスターミナルで日月潭への国光(こくこう)バスで「1833」番線の直通長距離バスに乗車→日月潭で下車。
所要時間:約4時間
パターン②
高速鉄道台北駅乗車→台中駅下車→「台湾トリップ(台湾好行)」日月潭線に乗り換え→日月潭で下車。
所要時間:約2時間30分
④「塩」の観光名所 台南 七股鹽山(しちこえんざん/チーグーイェンーシャン)
七股はかつては台湾最大の製塩所(塩田)であり、塩の天日干しが盛んだった地域。2002年5月に300年以上続いた七股塩場は閉鎖されましたが、その後「七股鹽山」観光名所としてとても人気のスポットになっています。
長い年月をかけて凝固した塩の山はすごく硬くて、石山のようです。近づいてみると確かに塩のつぶつぶとした結晶を見ることができますよ。写真を撮るだけでなく、登ることもできるので、せっかくの機会なのでチャレンジしてみては?
他には、天日製塩作り体験コーナー、昔に塩を運送していた機関車「鹽鐵」の展示スペース、子供が遊べるスポットもあるので、幅広い年代の人達におすすめです。
僕は小学校の時に修学旅行でこの場所を訪れました。ここの塩アイスキャンディーがとても美味しかったのが印象的です。味は梅味、ブドウ味、杏仁味など何種類かあります。塩気と甘さのバランスが丁度良くて塩の味を感じた後にすぐ甘さを感じられる珍しいアイス。もう一度食べたいなあ。僕が忘れられない味、皆さんにもぜひ食べて頂きたいです。
台北から七股鹽山へのアクセス
パターン①
台湾鉄道台北駅乗車→台南駅前駅下車→台南バスステーション南乗り場「台湾トリップ(台湾好行)」99線路安平台江線シャトルバス(休日運行)に乗り換え→「七股鹽山バス停」下車。
所要時間:4時間30分
パターン②
台湾鉄道台北駅乗車→「新営駅(しんえいえき/シンイン)」下車、台湾トリップ(台湾好行)→61西濱快線シャトルバスに乗り換え、「七股塩山バス停」下車。
所要時間:5時間
⑤台湾のハワイと呼ばれる離島 澎湖(ほうこ/ポンフー)県
澎湖は、台湾の西側にある美しい離島。ダブルハート(雙心石滬)で有名な七美嶼(しちびじょ/チーメイユー)など、美しい自然が残っています。澎湖島の玄関口、馬公空港へは、台北松山空港をはじめとする5つの空港から飛行機で行くことができますよ。
石滬
「石滬(シーフー)」とは、浅瀬を岩で丸く囲んだ後、満潮時にそこへ入り込み、干潮で出られなくなった魚を一気に捕獲するという伝統的な漁法。ハートの形をした囲みが2つ重なっているように見えることから、このロマンチックな景観が、澎湖で人気の代表的な恋愛成就スポットです。
仙人掌冰(サボテンアイス/シエンレンジャンビン)
皆さん、サボテンの実を食べられるって知っていましたか?澎湖のサボテンは、1645年にオランダから持ち込まれた外来種といわれていて、6種類あるサボテンのうち、1種類のサボテンの実を食べることができます。
澎湖にはサボテンの実を使ったレシピがありますが、1番定番な食べ方はアイスクリームです。「易家仙人掌冰(イージャーシエンレンヂャンビン)」は元祖サボテンアイスクリームの店。サボテンアイスクリームは、一口食べると、フルーティーで爽やかな甘酸っぱい味と香りが口の中で広がります。食感はシャリシャリと氷の粒が入っている感じで、アイスクリームというよりはシャーベットに近い感じでした。
日本では食べる機会がないと思うので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
澎湖(ポンフー)へのアクセス
パターン①
飛行機 台北の松山空港→馬公(まこう/マーゴン)空港 直行便で向かいます。
所要時間:45分
パターン②
フェリー【4月〜10月限定】 布袋港(嘉義)→馬公港(澎湖)
こちらの記事でご紹介した嘉義には、布袋(ほてい/ブーダイ)港があり、季節限定ですがそちらからフェリーで澎湖に行くことも可能です。
所要時間:約80~90分
台湾現地の人が遊びに行く観光スポット5選はいかがでしたか?これらのスポットは、都会の台北の観光地とは違った魅力があるので、機会があればぜひ足を運んで、台湾の自然に癒されてみて下さい。
※2023年8月現在、静岡ー台湾便は運休しています。再開次第お知らせいたします。