こんにちは!中国東方航空静岡支店の関です。
皆さんは、富士山静岡空港の就航先以外にも、中国東方航空を利用して世界各国に行けることをご存知ですか?
私は、今年の9月に静岡から上海経由でエジプトに行ってきました。古代文明の遺跡が数多く残るエジプトはとっても興味深く、富士山静岡空港発着の旅は思った以上に快適でラクでした。
今回の記事では、私の体験談を元に静岡から行くエジプト旅についてご紹介します。現地の観光情報はもちろんのこと、旅をより楽しむためポイントや、実際に行ってみて持っていくといいな〜と思った持ち物、注意点までをお届けします。ぜひ最後までお付き合いください。
それでは、早速いってみましょう!
※2024年夏ダイヤの中国東方航空 静岡ー上海線、上海ーカイロ線を想定しています。
※この記事の掲載内容は2024年9月現在の情報です。各施設の営業状況が変わっている可能性があります。最新の情報は、各施設にご確認ください。
まずは富士山静岡空港からエジプト・カイロへ
【13:40】富士山静岡空港を出発
富士山静岡空港から上海浦東国際空港へは、中国東方航空で約3時間20分。
富士山静岡空港でのチェックイン時に、カイロまでの搭乗手続きを済ませられ、上海で荷物の預け直しも不要!
上海では手荷物だけで過ごせるから、とってもラクなんですよ。
【16:00】上海浦東国際空港に到着
上海に到着したら、国際線「乗り継ぎ(Transfer)」の表示に従って移動、「International」と書かれた乗り継ぎカウンターに並びます。そこでパスポートと搭乗券をスキャン。手荷物検査を通れば手続きは完了!
あとは乗り継ぎ便の搭乗時間までフリータイムです。
上海浦東国際空港でのおすすめの過ごし方
カイロに出発する便は1:30発、上海の空港で十分に時間があります。
0:00過ぎのフライトの場合、搭乗口は21:00を過ぎないと表示されないので、まずは空港の滞在を楽しんじゃいましょう。
ちなみに、帰りに上海空港を経由する際は、あまり時間に余裕がないので、先に買っておきたい免税品を購入しておくのもおすすめです。
私は免税店で買い物をしたり、夕食を軽く済ませた後に、乗継便の搭乗口を確認して搭乗口に近いカードラウンジに行ってみました。
今回私が利用したのは23:00まで営業のサテライト135Bのカードラウンジ。
このラウンジではアルコールを含む飲み物、サンドイッチ、ケーキ、スナックなどの軽食、さらに22:00までは温かいお食事も用意されていたので、ここで軽食を取るのもありだと思います。
カイロまでは約12時間30分の長いフライトになるので、ラウンジで休憩している間に携帯やタブレットなどを充電しておきましょう。ラウンジへ行かなくてもターミナル1、サテライト1の待合スペースでも充電できますが、ゆったりと過ごしながら充電をしてしまった方が後々ラクです!
【01:30】いざエジプト・カイロへ!上海浦東国際空港を出発
搭乗口は、急に変更になる場合もあるので、搭乗券に記載されている搭乗開始予定時刻の30分前には搭乗口に移動しておくようにしましょう。
さぁ、いよいよカイロに向けて出発です!
上海を出発すると、1時間半後くらい(日本時間の3:00頃)と到着の3時間前くらいに機内食が提供されます。
座席前にはパーソナルモニターが設置されていますが、見られるのは中国語と英語のみで、日本語は非対応です。機内Wi−Fiもありますが、多くの人が利用すると繋がりにくいので、事前に見たい映画やドラマなどをスマートフォンやタブレットにダウンロードしておくのがおすすめです。
機内でも充電はできますので、充電切れが心配な方はご準備を。
【9:00】いよいよカイロ国際空港に到着
長時間のフライトお疲れ様でした!
飛行機を降りたら、まず最初にエジプトに入国するにはビザが必要です。事前準備は不要で、申請もとっても簡単なので、ご心配なく。
ターミナルに到着後、入国審査前に「Travel Choice」と書かれたカウンターに行き、そこで現金で25米ドルを支払い、出された用紙にサインするだけでOK。個人情報の記入もないので、入国や税関もスムーズです。
入国手続きが済んだら、早速観光に出かけましょう。
カイロへは現地時間の朝に到着するから、初日からしっかり観光を満喫できます。
エジプト観光のおすすめスポットをピックアップ!
その1:ムハンマド・アリー・モスク
カイロ市内にあるイスラム教のモスク。
このモスクの建設を命じたムハンマド・アリーは、ナポレオンの侵略からエジプトを救い、エジプトの近代化に貢献した王として名高い人物です。
内部は大きなシャンデリアにたくさんのランプが飾られていて、幻想的な雰囲気に包まれていました。
その2:エジプト考古学博物館
ツタンカーメン王の王墓から発掘された黄金のマスクやラムセス2世のミイラなど、収蔵点数は20万点にものぼる国立の考古学博物館。
ツタンカーメンの黄金マスクは、煌びやかで想像以上に美しかったです!
今年オープン予定の大エジプト博物館は、ギザの三大ピラミッド近くの広大な敷地に建設され、単一文明を扱う博物館としては世界最大級といわれています。
2024年9月時点ではまだオープンしておらず、私は行けませんでした。インフラが整備されてはじめてオープンできるとのことなので、またリベンジしたいです。エジプト考古学博物館の展示物の一部は、大エジプト博物館や他の博物館に移転されていますが、完全に引っ越しを終えるまでは見学が可能です。
その3:マニアル宮殿
20世紀初めに建てられた「マニアル宮殿」は、現在は博物館として公開中。
迎賓館やその1でもご紹介したムハンマド・アリーが居住していた宮殿を見学できます。木製の階段や吹き抜けのエントランス、豪華な室内装飾が美しく、当時の雰囲気を感じられました。
その4:ハン・ハリーリ・バザール
カイロ最大の市場、ハン・ハリーリ・バザールは、14世紀から続く古くて大きな市場。エリア内は迷路のようなつくりで、まるでアラジンの世界のようです。2,000店以上のお店が連なり、多くの観光客や地元民で日々賑わっています。
お店の外では日本語の客引きも多いので、値段交渉の自信がある方はお店に入って挑戦してみては?
私はQueen Nefrtaniという土産のお店で、エジプト綿のTシャツ(17米ドル〜)や、ハンドタオル(15米ドル〜)を買いましたが、どちらもエジプトの古代文字のデザインでお土産にピッタリでした。ここではレシートもちゃんともらえるので安心です。
その5:ギザのピラミッド
ギザのピラミッドは言わずと知れた、カイロ近郊に位置する世界で最も有名な古代遺跡のひとつ。歴史的価値と美しさから世界遺産にも登録されています。
そんな、誰もが「死ぬまでに一度は見てみたい」と思うピラミッドを、中までガッツリ見学してきましたので、ぜひご覧ください!
まずこちらは、ウナス王のピラミッド内部です。古代エジプト人の生活が描かれた壁画が状態よく保存されていました。
ピラミッドの中はサウナのように熱いです。そして写真のように、急斜面をかがんだ姿勢で移動するので、結構しんどい・・・。私は翌日、筋肉痛に悩まされました(笑)。
その6:ナイル川
ナイル川では、カイロの美しい夜景と食事を楽しめるディナークルーズなどができます。以前はナイル川越しにピラミッドが見えたそうですが、現在は街中にピラミッドがあります。
迷ったらこれ!おすすめのエジプト土産
続いて、エジプトに行ったら購入したいエジプトならではのお土産について紹介します。
①デーツ
ナツメヤシのことで、中東を中心に愛されているフルーツです。栄養価が高く、日本人の口にもよく合います。現地のスーパーで売っているので、ぜひ探してみて。
②エジプト綿
上質な世界三大綿の一つであるエジプト綿。ハンドタオルなどの小物が、お土産にぴったりです(15米ドル〜)。
③香水瓶
職人が吹きガラスの方法で手作りしているので、とても繊細で飾りとしてもGOOD。香水瓶の中に砂漠の砂を入れて飾るとお洒落ですよ。ラクダやランプの形などエジプトらしいデザインが人気です(25米ドル〜)。
カイロの空港やお店ではいい香りがするのですが、それは国花『エジプシャンロータス』の香りです。”ナイルの花嫁”とも呼ばれる蓮の花の香りに癒され、私は自分用のお土産に香水を購入しました。香りで国を感じるのも良い思い出です。
④パピルス紙
エジプトの定番土産の一つ。「世界最古の紙」といわれており、古代の絵が描かれた大きめのサイズからしおりサイズまで、種類も値段も様々(小物:14米ドル〜)。
店によってはヒエログリフなどで好きな文字を入れてもらえるので、エジプト旅行の記念にぴったりです。
こちらは、お店でパピルスができるまでの説明を聞いた時のものです。植物から紙になるまでの工程を丁寧に説明してくれました。
お買い物は、市場では米ドルまたはクレジットカード、スーパーではエジプトポンドまたはクレジットカードでの支払いとなります。VISACardが一番普及しており、その次に使われているのはMasterCardなので持っていくと便利ですよ。
帰りの便について
楽しい時間はあっという間に過ぎ、帰国の時間です。
帰りのフライトは約9時間で上海まで移動し、そこから往路と同じ方法で乗り継ぎの手続きをして日本へ帰国します(機内食はカイロー上海線で2回、上海ー静岡線で1回提供があります)。
上海の空港に寄った際に、せっかくなのでサクッと上海のお土産も空港でGETしちゃいましょう。この時期は上海ガニも売られていましたが、日本への持ち込みはできませんのでご注意を!
私のおすすめはお菓子です。
日本にはないフレーバーのポテトチップスや人気のヌガー(ソフトキャンディー)を購入しました。
実際に行って思った!旅を快適にするアイテム
最後に、これからエジプト旅を計画される方におすすめしたい、旅を快適にするアイテムをご紹介します。
・流せるポケットティッシュ | トイレにペーパーがない所が多いので、持っていると安心です。 |
・ウエットティッシュ | レストランでもお手拭きは提供されないことが多いです。衛生面も気になる方はアルコール入りの除菌ウエットティッシュだと安心です。 |
・日除け対策(日傘、帽子、サングラス、日焼け止め) | エジプトの日差しはとっても強いです!特に、ピラミッド観光では日陰がほとんどないため、日傘は必須。また、日除け対策だけでなく、こまめに水分補給をするなどの熱中症対策も重要です。 |
・米ドル | おつりはエジプトポンドになるため、1ドル、5ドル紙幣が多くあると便利です。 |
・扇子 | ピラミッドの中やエジプト考古学博物館は、エアコンがないためとっても暑かったです。汗拭き用にハンカチも多めに持っていくと重宝しますよ! |
・胃薬 | 胃が弱い方には、飲み慣れた胃薬がおすすめです。 |
・塩分補給のタブレット | 熱中症対策のため。こまめな水分補給も忘れずに。 |
・酔い止め | 道が整備されていない所が多いため、乗り物酔いしやすい方は必要です。 |
余談ですが、イスラム教徒が90%のエジプトでは、ほとんどの場所でアルコールが飲めません。私が行った市内のレストランでは、ノンアルコールビールのみ販売していました。ホテルでは自由に飲める所も多いので、お酒を飲みたい方は、観光後にホテルでお楽しみくださいね。
四大文明の地、エジプトに行ってみて圧倒的な歴史の深さを感じました。ピラミッドについては、現在も調査が進められていて、まだまだ知られていない謎が多いようです。現代社会とエジプト文明の遺跡が共存しているところも魅力的でした。今回はカイロを中心に駆け足で旅行をしましたが、次回はルクソールやアスワンなど別の都市を訪ねてみたいです。
以上、私の体験談を含めた、「静岡から行くぷらっとエジプト旅」でした。エジプトの観光ベストシーズンは、暑い夏以外で砂嵐の季節を除いた10月から2月頃といわれているので、これからの季節がぴったりです。
私は富士山静岡空港から上海経由でエジプトに行ってみて、海外旅行のハードルがぐんと下がりました。皆さんにもぜひ中国東方航空を利用して、いろいろな国にご旅行に行っていただけると嬉しいです。