島根の出雲から鳥取砂丘まで、島根・鳥取3泊4日旅行モデルコース

静岡から少し遠く感じる山陰地方も、富士山静岡空港の出雲便を利用すれば、遠くないんです。そこで今回は、山陰の島根と鳥取、2県をたっぷり満喫する3泊4日旅行のモデルコースをご紹介します。では、早速出発しましょう!

※2022年冬ダイヤの静岡―出雲線を利用したモデルコースです。各施設の営業状況が変わっている可能性がございます。最新の情報は各施設にご確認ください。

もくじ

【1日目】

【8:10】富士山静岡空港を出発【9:35】出雲縁結び空港に到着

富士山静岡空港を出発して約1時間25分、出雲縁結び空港に到着。朝出発の便で、午前中からたっぷり遊べるのが嬉しいですね。空港に着いたらレンタカーを借りて出発です!

 

【10:30】出雲大社に参拝

車で約40分、出雲大社に到着。まずは出雲の神様に参拝しましょう。

神楽殿

出雲大社は「だいこくさま」として知られている大国主大神が祀られたお社。縁結びの神様である大国主大神は、男女との縁だけでなく人々を取り巻くあらゆるご縁などの幸せを繋いでくれるのだそう。夫婦の縁や仲間との縁、この旅での楽しいご縁を祈って、旅のスタート!

出雲大社

場所出雲市大社町杵築東195
TEL0853-53-3100
Webhttps://izumooyashiro.or.jp/

【11:30】神門通りを散策、昼食

出雲大社を出ると、正門から大鳥居まで表参道「神門通り」が広がっています。ここにはグルメ処やお土産屋さんがたくさんありますよ。神門通りを散策しながら、昼食は名物の出雲そばをいただきましょう。

出雲そばとは、殻のついたそばの実をそのまま挽く「挽きぐるみ」のそば粉を使ったそば。栄養価が高く、香りと食感の良さが特長です。

新門通り沿いにある「手打ちそば処 出雲えにし」は、季節によって選んだ、島根産をはじめとした国産の自家製粉そばを使用しています。一番人気の三色割子そばは、三枚のそばにそれぞれ山菜、とろろ、きんぴらごぼうが乗っていて、味わいだけでなく見た目も華やかです。

手打ちそば処 出雲えにし

場所出雲市大社町杵築南836-1
TEL0853-53-0165
Webhttps://www.izumoenishi.com/

【13:00】「島根ワイナリー」でワイン工場見学 

出雲大社周辺はぶどうの産地としても知られていて、近くにはワイナリーもあるんですよ。出雲大社から車で5分ほどで行ける「島根ワイナリー」は、屋内外に99基ものタンクがある大きなワイナリー。製造工程を見学や販売コーナーでは無料試飲ができますが、運転手さんにはノンアルコールのグレープドリンクも。気に入ったワインは全国発送もできるので、お土産にどうぞ。重たい荷物を持ち運ばなくても良いのは嬉しいですし、帰宅後も楽しみですね。(発送料は別途かかります)

島根ワイナリー

場所出雲市大社町菱根264-2
TEL0853-53-5577
Webhttps://www.shimane-winery.jp/

【14:00】「出雲民藝館」で伝統の技に触れる

島根ワイナリーから車で約20分、「出雲民藝館」に到着です。

出雲地方きっての豪農の邸宅を改装したという建物には、島根を中心とした全国の民藝品が数多く展示されています。陶磁器や織物など人々の暮らしに沿って生まれた民芸品は、素朴さを感じながらも美しい佇まい。思わず時間を忘れて見入ってしまいます。

売店には、山陰を中心とした陶磁器や木工品など選りすぐりの品々を販売しています。旅の記念に素敵な民芸品はいかがですか。

出雲民藝館

場所出雲市知井宮町628
TEL0853-22-6397
Webhttps://izumomingeikan.com/

【16:00】玉造温泉に宿泊

出雲市から山陰自動車道を経由して、車で約50分。1日目は美肌の湯として有名な玉造温泉で、歴史ある温泉旅館「出雲神々 縁結びの宿 紺家」に宿泊しましょう。

「出雲国風土記」の中で神の湯として讃えられたお湯は、やわらかな肌触りで湯上がりはしっとりすべすべ。日本最古と言われる温泉を、心行くまでご堪能ください。

温泉をたっぷり楽しんだら、夕食は「出雲本膳」を召し上がれ。季節の産物を膳と器に盛って、神前に供えたと伝えられる出雲本膳の伝統を、紺家流に創意工夫された名物料理です。

極上の温泉と料理で、身も心も満たされてください。

出雲神々 縁結びの宿 紺家

場所松江市玉湯町玉造1246
TEL0852-62-0311
Webhttps://www.yutei-konya.jp/

【ちょっと散策。玉造温泉を巡ろう】

玉湯川沿いに広がる玉造温泉には、足湯や土産物屋、神社などのパワースポットが徒歩圏内にいくつもあります。宿で一息ついたら、ちょっと散策してみてはいかがですか。

宿から歩いて10分ほどの場所にある「玉作湯神社」は、奈良時代以前から続くという勾玉と温泉の神様を祀った神社。社務所で「叶い石」を授かり、境内に祀られる「願い石」に触れ合わせて祈れば願いが叶うとされ、パワースポットとしても人気です。

玉作湯神社

場所松江市玉湯町玉造508
TEL0852-62-0006
Webhttps://tamayado.com/shrine

温泉街の中心部にある「姫神広場」には、屋根付きの足湯があり「まるで化粧水」と言われる温泉を気軽に楽しむことができます。足湯用のタオルも販売しているので、手ぶらでも大丈夫ですよ。源泉かけ流しのため、お湯の熱さにご注意を。

姫神広場について詳しくはこちら→

【2日目】

【10:00】国宝「松江城」へ

2日目の朝は、車で約20分かけて2015年に国宝指定された「松江城」に向かいます。

天守の形から別名「千鳥城」とも呼ばれる松江城。全国に12城しか残っていない現存天守の一つで、その中でも広さは第二位、高さは第三位です。威風堂々とした佇まいに圧倒されますね。石垣など城内の見どころを廻ったら、最上階の天守に上がって城主の気分を味わってください。

松江城

場所島根県松江市殿町1-5
TEL0852-21-4030(松江城山公園管理事務所)
Webhttps://www.matsue-castle.jp/

【こんな松江城の楽しみ方も】

広い敷地内に建つ松江城。のんびりクルーズしながら観光、なんていかがですか。松江城の堀を小船でめぐる「ぐるっと松江堀川めぐり」は、船頭さんの案内を聞きながら松江城や城下町の様子を見ることができます。一周約50分ですが、乗船場が3ヶ所あり一日乗船券で何度も乗り降りすることができるので、気になる場所で降りてじっくり見て回るのもいいですね。

ぐるっと松江堀川めぐり 堀川遊覧船

場所松江市黒田町507-1
TEL0852-27-0417
Webhttps://www.matsue-horikawameguri.jp/

【12:00】宍道湖産のしじみを使った名物丼を味わう

ランチタイムは、島根ならではのグルメをいただきましょう。遊覧船・カラコロ広場乗船場からすぐの「季節の風 藏」は、宍道湖産のしじみを使ったしじみ丼が名物。しじみを丁寧にむき身にして作られたしじみ丼は、だしが利いて優しい味わいの一品です。途中でとろろを掛けて食べてもおいしいですよ。

季節の風 藏

場所松江市東本町1-64
TEL0852-21-2270
Webhttp://www.kaze-kura.jp/

【14:00】美しい庭園の「足立美術館」を堪能

続いて、松江城から車で約40分で世界的にも名を馳せる「足立美術館」に到着です。足立美術館は、約5万坪の日本庭園と近・現代日本画や陶芸など多彩なコレクションを鑑賞できる美術館。背景の山々を借景として、枯山水庭や白砂青松庭など様々な趣をもつ日本庭園は、アメリカの日本庭園専門誌によるランキングで20年連続日本一に輝いています。

枯山水庭

横山大観を中心とした近代日本画や現代日本画、2020年に新設された魯山人館など、美術品も多岐に渡っていて見応えがありますよ。

横山大観特別展示室

じっくり鑑賞したら、館内の「茶室 寿楽庵」で一服を。庭園を掛軸に見立てた「生の掛軸」を眺めながら、椅子席で気軽に抹茶を味わってください。

茶室 寿楽庵

足立美術館

場所安来市古川町320
TEL0854-28-7111
Webhttps://www.adachi-museum.or.jp/
※画像の転載ならびにコピー禁止

【17:00】鳥取県に移動、皆生温泉に宿泊 

美しい庭園と美術品を堪能したら、いよいよ鳥取県に移動します。足立美術館から車で約45分、鳥取県米子市にある皆生温泉は日本海に面した海岸線と中国地方最高峰の大山を望む風光明媚な温泉地です。

2日目に泊まる宿は、海沿いに建つ昭和2年創業の老舗「皆生松月」。日本海や大山を一望する地上27メートルの絶景露天風呂を始め、岩風呂や樽風呂など多様な貸切露天風呂もあり、美肌など効能豊かな温泉をたっぷり楽しめますよ。

夕食は鳥取和牛や海鮮など、鳥取の旬の食材をふんだんに使ったこだわりの料理が待っています。四季折々の海の幸、山の幸に舌鼓を打ってご堪能ください。

※写真は一例です。

皆生松月

場所米子市皆生温泉3-4-25
TEL0859-31-1100
Webhttps://www.shogetsu.co.jp/

【3日目】

3日目は、この旅のメインの一つである鳥取砂丘へ!途中、気になるスポットに立ち寄りながら向かいましょう。

【9:30】カラコロと音が鳴る「鳴り石の浜」

宿を出発して車で約35分、琴浦町にある花見海岸へ。ここは「鳴り石の浜」とも呼ばれ、大小さまざまな楕円形の石が集積しています。ここは石同士が波に揺られてぶつかり合い、カラコロと音を立てて転がる、全国的にも珍しい海岸とのこと。ちょっと立ち止まって耳を澄ませて、石が奏でる不思議な音色をお聞きください。

鳴り石の浜

場所東伯郡琴浦町赤碕1929−1
TEL0858-55-7811(琴浦町観光協会)
Webhttps://www.kotoura-kankou.com/nature/nariishi_beach/

【10:20】倉吉の白壁土蔵群を散策

鳴り石の浜から車で30分ほどで倉吉へ。倉吉の玉川沿いに並ぶ白壁土蔵群には、江戸から明治にかけて作られた建物が立ち並んでいます。国重要伝統的建造物群保存地区にも選定されていて、レトロで風情ある街並みを楽しむことができますよ。

まずは倉吉白壁土蔵群の中にある観光案内所で、地図やパンフレットをもらいましょう。他にもレンタサイクルの貸出しや観光ガイドによる案内なども行っている、周辺観光に欠かせないスポットです。

倉吉白壁土蔵群観光案内所

場所倉吉市魚町2568-1 赤瓦十号館内
TEL0858-22-1200
Webhttps://www.kurayoshi-kankou.jp/kurayoshi_area/shirakabedozogun/
※観光ガイドは事前申し込みが必要です

白壁土蔵群の中でも、お土産選びにぴったりなのが「赤瓦一号館」。大正時代の醤油屋工場を改装したという建物の1階で地元の特産品、2階では地元の民芸品を販売しています。歴史を感じる建物を見ながら、お土産選びを楽しんでください。

赤瓦一号館

場所倉吉市新町1丁目2441
TEL0858-23-6666
Webhttps://akagawara.jp/list/ichigokan/

【11:30】白壁土蔵群内の洋食レストランでランチタイム

白壁土蔵群を散策しながらランチに向かいましょう。

明治41年に建築された旧第三銀行倉吉支店を改装した洋食レストラン「白壁倶楽部」は、地元の食材を使ったこだわりの洋食を味わえるレストランです。国登録有形文化財の鳥取県登録第1号にも選定された建物で、絶品料理をご堪能ください。

白壁倶楽部

場所倉吉市魚町2540
TEL0858-24-5753
Webhttps://shirakabeclub.jp/

【13:30】神話の舞台「白兎神社」を参拝

白壁土蔵群を出発して車で約45分、「白兎神社」に到着です。

ここは神話「因幡の白うさぎ」の舞台となった神社。古事記の一節にあり、医療発祥や日本最古の恋物語としても知られています。そのため、縁結びを始め皮膚病や傷などにもご利益があるそうです。

白兎神社

場所鳥取市白兎603
TEL0857-59-0047
Webhttps://hakutojinja.jp/

【14:00】「鳥取砂丘」散策

白兎神社から車で約20分、「鳥取砂丘」に到着!鳥取といえば、この鳥取砂丘をイメージする人も多いかと思います。国の天然記念物や日本の地質百選、ジオパークにも認定されており、南北に2.4キロメートル、東西には16キロメートルも広がっている国内最大級の砂丘です。

広い砂丘を散策していきます。急斜面を歩くこともあるので、足元はスニーカーなど歩きやすいものがおすすめですよ。他にもらくだライド体験やパラグライダーなど、砂丘を楽しむアクティビティがたくさん。気になるものがあったら、思い切って体験してみてはいかがでしょうか。きっと忘れられない旅の記念になるはずですよ。

鳥取砂丘

場所鳥取市福部町湯山2164-661
TEL0857-39-2111(公益社団法人 鳥取県観光連盟)
Webhttps://www.tottori-guide.jp/sakyu/

鳥取砂丘に隣接する「鳥取砂丘砂の美術館」も見どころの一つ。鳥取砂丘の砂と水だけを使ったサンドアート作品が楽しめる美術館で、迫力ある姿を間近で見ることができます。

海外から砂像彫刻家を招いて作られる砂像は、会期が終わったら崩して次の作品に生まれ変わります。その時しか会えない儚さも砂像の魅力。その姿を心に焼き付けておきましょう。

鳥取砂丘砂の美術館

場所鳥取市福部町湯山2083-17
TEL0857-20-2231
Webhttp://www.sand-museum.jp/

【16:30】「すなば珈琲」でカフェタイム 

宿へ向かう前にちょっと寄り道。「鳥取にはスタバはないが、日本一のスナバはある」との鳥取県知事の言葉を受けて誕生した、有名な「すなば珈琲」へ。

度々メディアでも取り上げられ、今では鳥取県内にいくつも出店している鳥取名物の一つです。遊び心のある店名ですが、ブラジル産の豆を鳥取砂丘の砂を使って焙煎したという「砂焼きコーヒー」を始め、本格派の味わいのメニューが揃ってますよ。ぜひご賞味ください

今回のコースで立ち寄るのは「すなば珈琲 道の駅神話の里白うさぎ店」。道の駅1階にあるテイクアウト専門店で、ショップではすなば珈琲グッズも販売していますよ。

すなば珈琲 道の駅神話の里白うさぎ店

場所鳥取市白兎613
TEL0857-59-6700
Webhttps://www.sunaba.coffee/

【17:30】はわい温泉「望湖楼」宿泊

車を走らせて約30分、宿泊地・はわい温泉に到着です。はわい温泉は江戸時代から親しまれている歴史ある温泉地で、3日目の宿「望湖楼」は東郷湖の湖畔に建ち、全国でも珍しい湖上に浮かぶ露天風呂が楽しめる温泉宿です。

食事は大山鶏や東郷湖の鬼蜆など、地元で獲れた新鮮な食材を使った本格和食。四季折々の味をお楽しみください。

望湖楼

場所東伯郡湯梨浜町はわい温泉4-25
TEL0858-35-2221
Webhttps://bokoro.com/

【4日目】

さあ、いよいよ最終日。出雲縁結び空港へ戻る前に、水木しげるロードがある境港に立ち寄っていきます。

【9:00】「道の駅 大山恵みの里」休憩 

宿を出て約40分、「道の駅 大山恵みの里」へ。

雄大な大山を眺めながら、のんびり休憩するのに最適なスポット。ショップには地場産品を始めとした商品が多数並んでいるので、お土産探しにもおすすめですよ。

道の駅 大山恵みの里

場所西伯郡大山町名和919-12
TEL0859-54-6030
Webhttp://daisen-meguminosato.jp/michinoeki/

【10:10】「水木しげるロード」を散策 

車で約50分、境港に移動します。境港といえば、妖怪たちのブロンズ像が立ち並ぶ「水木しげるロード」が有名です。その妖怪たちに、早速会いに行ってみましょう!

妖怪ブロンズ像 Ⓒ水木プロ

境港駅から約800メートル続く妖怪の道には、177体もの妖怪ブロンズ像があります。お気に入りの妖怪を見つけて、記念撮影してくださいね。

水木しげる記念館 Ⓒ水木プロ

水木しげるロードにある「水木しげる記念館」は、境港市出身の漫画家・水木しげる先生の作品や資料などの貴重な品々が展示され、オブジェやジオラマなど水木ワールドを満喫できる、ファンにはたまらないスポットです。※水木しげる記念館は再整備工事のため、令和5(2023)年3月9日から約1年間休館となります。

水木しげる記念館

場所境港市本町5番地
TEL0859-42-2171
Webhttp://mizuki.sakaiminato.net/road/

【12:10】出雲縁結び空港到着、ランチタイム

境港を出発して車で約55分、出雲縁結び空港に到着です。お疲れさまでした!レンタカーを返却して、チェックインしましょう。

空港内のレストランは、島根和牛どんぶりや出雲そばなど島根のご当地グルメが揃っています。飛行機を眺めながら、島根の味覚を楽しんだり、土産店を覗いたりしてお過ごしください。

【13:40】出雲縁結び空港を出発【14:50】富士山静岡空港に到着

島根と鳥取をたっぷり満喫する3泊4日の旅。今回のモデルコースは、行動派の人にぜひおすすめしたいプランになっています。ぜひ次の旅行の参考にしてみてくださいね。

写真協力:公益社団法人 島根県観光連盟
写真協力:鳥取県

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この記事を書いた人

こんにちは!ふじそらトラベル編集部の富士山ふじ子です。富士山静岡空港からのおでかけ情報や、静岡の楽しみ方をお届けします!お楽しみに♪

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